ホフロヴァ・マヤさん
Hohlova Maya
マヤの作品は以前からなんとなく面白いと思っていました。綿など、シンプルな素材の性質をうまく生かした造形をする作家です。それが最近、急にインパクトが急上昇。瓶のコルクに顔を描いたブローチを見たときは何か、見てはいけないものを見てしまったような感じがしました。FANTANIMA!に出品された兎の人形に至っては何が彼女におこったのか、と思いました。ドイツの人形展で会ったときはごく自然体で何も変わって見えなかったのですが・・・。その観察眼と発想の掛け合わせ、彼女が生物学を専攻していたことと関係があるのでしょうか。
最近の彼女の作品は古い家の物陰にある人形のような感じが丁寧に表現されています。今回、人形作品と小品あわせて数点出品。次に何がでてくるか予想のつかない、目が離せない作家です。
レザノヴァ・スヴェトラナさん
Rezanova Svetlana
レザノヴァさんは最近、ウラル創作人形作家協会の会長になりました。作家として、友人のタチアナ・セロヴァと組んで制作するコラボレーションでは、人形の「物語力」というのでしょうか、背景や設定、情感が美しく凝縮されたひとつの風景のような大作を見せてくれます。人形の美しい目の表情を見ると、レザノヴァさんの人形だとすぐに分かります。
今回は今にも踊り出しそうな踊り子。どんな踊りを見せてくれるでしょうか。
ブラソヴァ・ヴェラさん
Vlasova Vera
ロシアではテディベア作家として人気の高いヴラソヴァさん。ものつくりに興味をもったきっかけは人形でした。人形の面白さ、難しさに取り組みつつもベアでも人気が高まったため、制作はベア中心でしたが、この企画にあわせて人形の制作を再開してくれました。つぶらな瞳、神経の行き届いた布地の吟味、加工は彼女の作品を通しての特徴です。兎の精霊シリーズ「過ぎゆく夏の時を忘れないよ」の動物も出品、ロシアの森の空気を感じて下さい。
マート・オルガさん
Mart Olga
モスクワ在住のマートさんの作品は、FANTANIMA!とMISOROGI、ともに欠かせなくなりました。絵から浮かび上がったような人形、美しい色彩、詩的なイメージ。毎回、天使、鳥、少女。。。それこそ身近なアイテムとして部屋のあちこちに置いていつまでも見つめていたくなりますね。
アリヨシナ・マーシャさん
Alyoshina Masha
ロシアの新人作家、アリヨシナさんがFANTANIMA!で動物のぬいぐるみを出品されてましたが、実は人形が大好き。彼女は子育て中の母親ですが、そういえばお母さんが作ってくれる人形ってこんな感じだったと思い出しました。くたくたの手足がカワイイです。会場でぜひ、お手にとって遊んでみてくださいね。