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2019年11月25日月曜日

MISOROGI人形展 大阪巡回展

MISOROGI人形展 2019は、珈琲舎/書肆アラビクで大阪展巡回いたします。




11月23日(土)~12月4日(水)まで、会期中27日(水)は定休日ですが、4日(水)は開店いたします。
大阪展のお問い合わせは、アラビクへ直接どうぞ。

2019年11月11日月曜日

出品作家紹介 クリギナ・クリスティネ

Kligina Kristine

ラトヴィアのクリギナさんは、今年のFANTANIMA!で初めて日本で作品を紹介しました。
ボロボロの布にほつれたような糸が、テディベアや鳥の形を成した衝撃的な作品でした。

人形の面白さは、今、生きている人が生命の形を無から紡ぎ出す行為にあると思います。
文字通り、それをそのまま実践しているのが彼女です。
自由に大胆に、しかし自然に優しく、目をこらしてみるとそこに生き行きとした命が浮かんで見えてくる…
手にしたときの感触も愛おしいものです。
これだけのアート性のある作品ですが、価格はとてもお手頃です。

MISOROGI人形展の出品作詳細は、公式ウェブサイトの作家ページをご覧下さい。

胡桃の葉で染め出した布に刺繍を施した絵
綿布に蝋とインクで絵を描き、ケンプ布に縫い付けたもの
「犬」
「テディベア」

出品作家紹介 クリヴェンコ・スヴェトラナ

Krivenko Svetlana

ロシアのクリヴェンコはFANTANIMA!をご覧になった方はご記憶だと思います。
チェブラーシカやペーソスのある動物のぬいぐるみで人気を博し、来日してワークショップをした年もありました。

もともとは人形づくりに興味をもって習い始めたのが、制作のきっかけだそうです。
ヘッドや手足を自分の型で陶で制作し、素朴に彩色する方法で 動物のぬいぐるみを作り続けていました。今年、実家の子供時代の机のなかにソ連時代のペーパードールが保管されているのを発見。それを立体化することを思い立ち、そこにあるファッションを再現しています。
まるで紙の人形が命を得てそこに佇んでいるようです。
衣装はすべて自分の手作りで、どれも一点もので、脱着できるように作ってあります。

作品には手作りの箱とペーパードールのレプリカがついていて、モデルにしたイラストが分かるようになっています。
どれも一点もので、4点の出品になります。気に入ったものがあったら早い者勝ちです。

作品と価格は公式サイトの作家ページをご覧下さい。



2019年11月10日日曜日

出品作家紹介 ホフロヴァ・マヤ

第2回MISOROGI人形展(2016年)のDMはホフロヴァさんの人形でした。
ロシアのホフロヴァは綿、ペーパーマッシュ、木などの自然の素材から、思いもよらぬ人のかたちを生み出します。
高山植物の研究者だったホフロヴァさんは、絵画ではピロスマニや素朴派を好みます。ホフロヴァの目線の先にあるアートがひとがたの形で、人形やブローチに自由に形をかえて現れてくるんですね。

 今年のテーマ「自然のしづけさ」を伝えると、そこから連想してペーパーマッシュの人形を2体作ってくれました。
 角のあるディアナ(30cm)
静けさを思っていて、生まれた「ドーリー」

このほか、綿や木のユニークな人形、ブローチもあります。
 

全作品と価格は公式ウェブサイトの作家ページをご覧下さい。

出品作家紹介 レマンス・タイス

Remans Tais

FANTANIMA!でもおなじみウクライナの作家です。
大学などで美術やあらゆる工芸技術をマスターし、素材と技術に精通しています。
細やかな手仕事、ロマンチックな美意識がどの作品にも見事に集結しています。

今回のMISOROGI人形展の作品についてはこのようなコメントを頂きました。

「これらの作品のイメージは自然そのものから得ました。その柔らかく滑らかなライン、温かい色合い、動物と植物のハーモニー。シンプルで小さなボディですが、それらの生き物の特徴を生かすために様々な布の質感、複雑な自然の陰影を施してます。草花や木々の刺繍は作品のイメージをいちばん強調するものです。それぞれの動物に異なる刺繍がしてあるので、見て下さいね。
作品にはあらゆる自然素材の布を使っています。顔や手足の粘土部分は自分の原形から型を起こしています。自然に優しい素材として粘土はラドール、着色には水彩・パステルを使用しています。」









作品の全てと価格の情報はHPの作家ページをご覧下さい。
会場にお越しになれない方のお問い合わせ・お申込はHPのContactページからお問い合わせください。

出品作家紹介 バズェノヴァ・クセニア

Bazhenova Ksenia

オムスク在住の若い作家で、布や陶を素材に絵画的な世界を作り出しています。2018年のMISOROGI人形展が日本で初めての展示になります。
ロシア革命時の文化人を描いたポートレートシリーズに取り組んだこともあり、彼女の人形は「知的プリミティブドール」と呼ばれました。

画像の作品はすべてMISOROGI人形展出品予定です。
絵画的な風景を感じさせる大きな作品もありますが、すべて布製、色はテンペラで彩色されていて、重くありません。
壁にかけることもできます。魚も遠くから見ると固い質感に見えますが、同じ技法で作られています。
価格情報は公式ウェブサイトの作家ページをご覧下さい。

MISOROGI人形展出品作品
「魚」「水夫」「鳥」(2点)



布にテンペラで着色。
水夫は首がと手が動くので、絵画的なポーズをつけて遊ぶことができます。
 

出品作家紹介 Alena K

アレナKはベラルーシの作家です。
今年のFANTANIMA!で、粘土で作った個性的な兎のシリーズで人気を博しました。
人形の制作もしており、VOGUEに掲載されたファッションにインスピレーションを得て今回の2点を制作しました。

人のフォルムをデフォルメし、モダンに簡素化したファッションが特徴です。
肩はジョイントなので動かすことができます。
玩具的な性格をもちながら、余分な説明をはぎとって抽象化したアート作品として楽しめる人形です。

公式website AlenaKのページ

 「ペットとお散歩」(犬)
「ペットとお散歩」(猫)

2019年11月9日土曜日

出品作家紹介 マツモトヒラコ

マツモトヒラコさんからは制作途中の画像が届いていますので、ご紹介します。
これらの人形はこれからまだパーツや飾り付けをするものだそうです。
完成した人形をお楽しみにして下さい。
 
マツモトさんは絵を描くのが好きで美術系の教育も受けたことがあるそうです。
今も素敵なイラストを描かれますが、大人になって骨董市をめぐるようになってから
人形を作り始めたとのこと。
 最初は木に絵付けをするような人形作りをしていたけれど、もともと布が好きだったこと
 を人形作りを通して再発見されたそうです。


マツモトヒラコさんも、今年発行のロシアの人形誌DOLL MASTERの「小さな人形特集」で紹介されました。(原稿執筆 羽関チエコ)



出品作家紹介 ままごと森

ままごと森の作品は手のひらに隠れるほどの小さな人形が中心です。
今回は、日本の神様をテーマに少し大きめの人形と、昨年ご好評を頂いたビン入りの小さな人形などが出品されます。

それぞれ大胆なキャラクターと繊細な針仕事のバランスの妙をお楽しみ下さい。
会場では写真家の安井進氏撮影のフォトブック最新刊も発売予定です。



「ビン入りチャン」

ままごと森は、今年発行のロシアの人形誌DOLL MASTERの「小さな人形特集」で紹介されました。(原稿執筆 羽関チエコ)

2019年11月5日火曜日

出品作家紹介 本多厚二



 すこし静かになった公園の木立ちを見上げて歩くと、
木々と空のかけらだけの視界が、
森への旅の妄想へ誘います。
奇妙な仲間たちと。
 




素材のかたちを楽しむ「自由な工作」の手法で遊ぶ、本多厚二さんのちいさき彫刻には、常に素敵なことばが、歌のようについてきます。
本年の出品作品が揃いました。
各作品の詳細は、こちらへ

2019年11月4日月曜日

出品作家紹介 Vera Zai③「林檎の木の精」

ヴェラ=ザイの最新作です。
誰の習作でもなく、木の根にインスピレーションを受けた作品です。元の木の形を生かしながら、非常に細い枝に関節構造がほどこされています。緊張感があり、根にはおおらかな自然のエロティシズムを感じる作品です。

林檎の木の精
56cm
木(ボディと根の部分:松、胸と腕:杉、ヘッド:菩提樹)
防虫・腐敗・湿度対策のため塩分のある熱湯でゆでて乾燥し、オイルで塗装し強化しています。


 アクセサリーも自作。林檎の入った籠は紙のこよりで作りました。

この細さで関節構造!

 
着色はオイルと水彩絵の具を使用し、ワニス仕上げ。
髪は羊毛を自身で何色かに染め分けました。

出品作家紹介 Vera Zai②「マリー(くるみ割り人形から)」

ヴェラ=ザイの「マリー」は有名な「くるみわり人形」の主人公を描いています。
大好きなくるみ割り人形のために、ねずみの王の軍隊と力をあわせて戦う夢見るマリーのお話です。

 「マリー」(くるみわり人形から)
47cm
石塑粘土、綿のクロスボディ、粘土部分はアクリル塗料で着彩、衣装やヘアスタイルは固定。金属のベンチ付
 「マリー」には、お話の要素が象徴的に飾られています。



胸には愛するくるみ割り人形(ニット)のブローチがついています。

 胸からさげた胡桃のペンダントにはねずみの王(手編みニット)。

 いつも夜中に繰り広げられるネズミ王国との戦いには暖かい手編みの靴下で。

 
お話のなかではデイドリーマーのように描かれるマリー。
一途にくるみ割り人形を愛する夢見る少女の表情をしています。
 
技術はイリナ・ゴリュノヴァの指導を受けた作品です。こちらも習作とはいえない完成度なのですが、 その理由からか謙虚な価格設定になっています。どの人形にもいえることですが、このヴェラ=ザイの日本初上陸の記念的人形、本当に大切にしてくださる方にいつまでも愛でて頂きたいと思っています。

出品作家紹介 Vera Zai①「12月の物語」

ロシアのヴェラ=ザイは今回初めて日本で作品を発表します。
今まで制作数も少ない新人ですが、そうは思えない技術と表現力を持っています。
大学の卒業制作で人形に取り組み、異なる人形作家に師事しながら確実にステップアップ。
昨年のモスクワのART OF DOLLでDOLL OF THE YEARと、本展主催の羽関チエコ賞を受賞しての今回の展示となりました。

出品作品は3点。ひとつずつご紹介していきます。

「12月の物語」
「森は生きている」というタイトルでも知られているお話をテーマにした人形です。
我が儘な王女の願いを叶えるために、継母の言いつけで春にしか採れないマツユキ草(スノードロップ)を得るために冬の吹雪のなかをさまよいます。いつも森のなかでこの娘を見守る12月の精霊達に出会い、奇跡がおこるお話です。

ヴェラ=ザイは、雪のなかを歩く純粋無垢な幼い娘とソリ、そしてそれぞれ異なる表情をもった小さな人形が12月の精として籠のなかに入っています。

「12月の物語」23cm 石塑粘土、布(クロスボディ)

エプロンにはスノードロップを描いた刺繍が施してあります。


 手編みのニットには、雪を模したビーズが縫い付けられます。
冬の厳しい寒さが感じられます。
娘を助ける12の月の精達も、それぞれに個性があって楽しいです。
 この作品を包装するために特別な袋も作り、制作証明書もついています。

この作品は、ロシアの人形作家のオクサナ・ムラトヴァに技術の指導を受けて制作をしたそうで、このことは制作証明書にも明記しています。(ムラトヴァの作風はヴェラ=ザイとはかなり異なり、本人ならではの表情や工夫があります。)ムラトヴァに師事して制作した作品はこの1点だけです。

習作とはいえない完成度なのですが、 その理由からか謙虚な価格設定になっています。
どの人形にもいえることですが、このヴェラ=ザイの日本初上陸の記念的人形、本当に大切にしてくださる方にいつまでも愛でて頂きたいと思っています。


2019年11月2日土曜日

出品作家紹介 Galler Alisa

MISOROGIでは初出品となるアリサ・ガラーもロシアの作家です。
2019年のFANTANIMA!に初出品しました。
サンクトペテルブルグの郊外の森に暮らし、今回のテーマ「自然のしづけさ」に深い関心を寄せています。
大きな作品でも、手染めの布や強度を考えて作った造形のつくりは大変繊細です。


出品作品と各説明は公式ウェブサイトに掲載しました。
各作品の腕は可動で、ポーズをつけられます。人形の背後に詩的な情景が立ち上ってくるようです。


 可愛いコウモリの子(18cm)は翼を開閉できます。

お求めのお客様にはドライフラワーに蝋印を押した手製の制作証明書をお渡しします。
(「樹の人」にはありません)



作品をテーマにMISOROGI人形展のために絵本も描いてくれました。
もちろん手描き、一点物になります。会場で販売いたします。
(この画像は、全ページと訳を見られるようにしたものです)