いよいよみそろぎ人形展初日です。
ウクライナ人のユリアが制作した大きな切り紙が空間を引き締め、神々を紙で祀った先祖の記憶が自分のなかに蘇ってくるようで、なんとも面白い経験です。それがFANTANIAMA!の会場美術を担当した飯野モモコさんの作品の飾りとも面白い相乗効果を生み出してます。
今日は、その空間で石田百合さんのパフォーマンス「ゆりかご」があります。
・石田百合さん
石田さんとは長いおつきあいで、北海道でフェルトで人形制作をしている頃に知り合いました。初めて頂いたDMが、ご自身も自作のフェルトの妖精のような衣装を着て、草原で人形に魔法の杖を振っているようなポーズの写真で、強烈な印象でした。
モンゴルを旅行したときは、遊牧民のゲルで暮らしたこともあるという経験の持ち主、ご本人も自由な生き方をされていて表現方法も変化を続けています。素材もフェルトから糸も使うようになり、フェルト人形にはなかった透明感が出るようになりました。
身体表現にもずっとご関心はあったようで、それが今はフリージャズのサックスの演奏でパフォーマンスをされています。今は、石田さんの表現に音楽が欠かせないものになっています。本日の公演「ゆりかご」は、人形になったギターと一緒に、詩的な世界が見られることでしょう。公演は19日にも行います。観覧無料ですので、ぜひご覧ください。