Translate

2016年9月7日水曜日

みそろぎ夜話①

MISOROGI みそろぎ人形展が来週水曜日からスタートします。第2回目の開催です。1回目は人形の原点に近い郷土人形の面白さに創作人形作家の方にもチャレンジして頂きました。挑戦としては面白かったのですが、デザイン、価格、内容ともに時代や世代を経て洗練された郷土人形に、一代、しかも限られた時間で制作している創作の方がコラボするのは、なかなか大変なことだと実感しました。
そこで今回は、人形を作ろうと思った気持ち、手の動きは、今の作家も郷土人形を最初に作った作り手も同じはず、と考え、創作の方にはご自身の世界の本領発揮をお願いしました。
様々な角度から出品者の皆様をご紹介していきたいと思います。今回は、依頼してからの時間が短いなかで、この企画に向けて意欲作をぶつけてくださっている方の情報をお伝えしますね。

・月光社さん
前回は見る側としてこの企画を面白がってくださった月光社さん。「芸術家の仕事は状況や環境を神話化することといえると言っていましたがみそろぎ展」のアイデア正にそれに合致していると思っています」という力強いお言葉で新作に挑まれました。
テラコッタでズバリ「偶像崇拝」というタイトルの少女人形。郷土人形へのリスペクトを込めて、技法を工夫して価格的にも挑戦されています。












・青の羊さん
来月、大阪の乙女屋サロンで個展を控えている青の羊さん、MISOROGIは一点集中で等身大クラスの大作に挑んでます。「イメージは仏像風人形オブジェです。布で大きな仏像風オブジェを一度作ってみたかったので楽しいです。面白く神々しい変な仏像風オブジェが目標です。」
作品から、とてもポジティブなパワーを得られそうです。











・ジョアンナ・フラナガンさん(The Pale Rook)
MISOROGIは、英語のミソロジー(神話学)をカタカナ読みした当て字なのですが、出品作家を考えているときに、スコットランドのジョアンナさんのニンフの布人形が目に入りました。ぜひ実物を見たいと思いましたが、すぐに作品が売れてしまって手元に残らない人気作家だけに、応じてくれるか心配でしたが、この企画に関心を寄せて頂き、「子羊の人形」を送ってきてくれました。
北欧の森、スコットランドの農村と星空を見るこが好きなジョアンナさん。その少しメランコリックでナイーヴな世界が、ハーブの香りとともに伝わってきます。
本邦初公開ですし、ぜひ実物をご覧頂きたいと思います。